オーストラリアのワーキングホリデーは、常に順風満帆とは限りません。特に地方での仕事は、雇用主の事情で状況が急変することもあります。
私はアデレード近郊のミートファクトリーで1年半以上働いていましたが、突然のシフト変更により収入が激減する事態に。30代のワーホリにとって「稼げない環境」に留まる時間は一秒もありません。私は即座に退職し、次に飛び込んだのがMurray Bridge(マレー・ブリッジ)にあるトマトファームでした。
1. 驚きのスピード採用!家族経営ファームの温かさ
仕事探しで活用したのは、お馴染みの日豪プレス(Nichi-Go Press)です。掲載されていた求人にメールを送ると、すぐに面接の連絡が。地元の家族経営ファームということもあり、大企業にはないアットホームな雰囲気で、オーナーから「明日から来てくれる?」とその場で採用が決まりました。
このスピード感こそ、ワーホリの仕事探しの醍醐味であり、不安な時期の私には何よりの救いでした。
2. 仕事内容:ミートファクトリー経験者には「天国」?
「ファーム=過酷な肉体労働」というイメージがありますが、私が行ったのは広大なビニールハウス(グリーンハウス)内での下準備作業でした。

(画像:グリーンハウス)
実際に行った「クリップ固定」と「葉の除去」
天井から吊るされた紐にトマトの茎を専用クリップで固定し、成長を妨げる余分な葉を手で取り除いていく作業です。重労働は一切なく、求められるのは丁寧さと集中力。過酷なミートファクトリーを経験した身からすると、「こんなに体が楽でいいのか?」と拍子抜けするほどでした。
3. 労働条件と、避けては通れない「暑さ」
ネットでは「ファームは給料未払いが怖い」という噂も絶えませんが、ここは非常にクリーンでした。
- 給料: カジュアル契約の最低賃金(当時$31.19/h)
- 待遇: スーパーアニュエーション(年金)も完全支給
- 雰囲気: 英語が苦手な人にもGoogle翻訳を使って丁寧に教えてくれる優しさ
ただし、一点だけ覚悟が必要なのがハウス内の「暑さ」です。8月の冬の終わりでもハウス内は真夏のよう。12月〜2月の本格的な夏場にここで働くのは、相当な体力が必要になるだろうと感じました。
4. 苦渋の決断。最高の居心地から3日で退職した理由
オーナー家族の優しさに触れ、「ずっとここで働きたい」と本気で思い始めていた3日目。以前から応募していた別のファクトリーから「採用」の連絡が入りました。
アデレード市内からの通勤時間(往復2時間以上)や将来の貯金額を天秤にかけ、私は断腸の思いでファクトリーへ戻る決断をしました。事情を話すと、オーナーは快く送り出してくれました。もし、私がセカンド・サードビザ取得のためのペイスリップ(給与明細)を優先する時期であれば、間違いなくここで働き続けていたでしょう。
まとめ:アデレードで仕事探しに苦戦している方へ
Murray Bridgeのトマトファームは、アデレード近郊でビザ延長を目指す人にとって、まさに「隠れた穴場」です。日豪プレスのような日本語サイトでも、こまめにチェックしていれば、こうした信頼できるホワイトな環境に出会えることがあります。
仕事が急になくなっても、諦める必要はありません。この記事が、アデレードで次のステップを模索している方の参考になれば幸いです。

