オーストラリアのスーパーで買える羊肉の種類を日本人向けに解説!
オーストラリアは世界有数の羊肉(ラム・マトン)輸出国です。スーパーの精肉コーナーには牛肉や鶏肉と並んで羊肉がずらりと並びますが、「Lamb Loin Chops(ラムロインチョップ)」や「Lamb Shanks(ラムシャンク)」など、見慣れない英語表記だらけです。
「ラム肉といえばジンギスカンやラムチョップだけど、どれを買えばいいの?」と迷ってしまう日本人ワーホリメーカーも多いのではないでしょうか。
この記事では、オーストラリアのスーパーでよく見かける羊肉の部位を、日本での用途や料理に当てはめて分かりやすく紹介します。これを読めば、ラム肉がもっと身近になり、毎日の食卓が豊かになること間違いなしです!
1. オーストラリアの羊肉部位一覧(日本との比較表)
まずは、「どこの部位か」を把握しましょう。部位によって硬さや脂の入り方が違うため、用途に合わせて選ぶと失敗が少ないです。

| 英語 | 日本語 | 特徴・おすすめ料理 |
|---|---|---|
| Lamb Loin Chops (ラムロインチョップ) |
骨付き背ロース | 骨付き。最もポピュラーで柔らかくジューシー。グリル、BBQ、ソテー。 |
| Lamb Rack (ラムラック) |
骨付き背ロースの塊 | 高級部位。骨つきのままオーブンでローストしてメイン料理に。 |
| Lamb Rump (ラムランプ) |
おしり | 赤身だが肉質が柔らかい。ステーキカット、ロースト、串焼きに最適。 |
| Lamb Leg (ラムレッグ) |
もも肉の塊 | 赤身が多く、大きな塊。ローストビーフ、煮込みやカレーにも。 |
| Lamb Shoulder (ラムショルダー) |
肩ロース | 脂肪や筋が適度に入り旨味が強い。煮込み、シチュー、カレー。 |
| Lamb Shanks (ラムシャンク) |
すね肉 | 骨付きで煮込み専用。長時間煮込むと骨から外れトロトロになる。 |
2. 加工・用途別の商品(切り方・ラベルに注意)
スーパーでは「部位」ではなく、調理しやすい形に加工された商品名が並んでいます。用途別に覚えておくと便利です。
| 英語表記 | 日本語(用途) | 特徴・おすすめの料理 |
|---|---|---|
| Mince(Lamb) | ひき肉 | ラム特有の風味がある。ハンバーグ、キーマカレー、ミートソース。 |
| Diced(Lamb) | ラム角切り肉 | カレー、シチュー、長時間煮込み(Diced Lamb Shoulderが多い)。 |
| Strips / Stir Fry(Lamb) | ラム薄切り / 細切り | 炒め物、ラップサンド。日本食のジンギスカンに応用可。 |
| Lamb Cutlets | ラムチョップ(ロイン) | Loin Chopsをさらにきれいに整形したもの。パン粉を付けてフライも美味しい。 |
| Easy Carve Roast | ロースト用(骨なし) | LegやShoulderの骨を抜き、ローストしやすいように整形された塊。 |
3. 用途別の選び方(ジンギスカン・ステーキ・煮込み別のおすすめ)
日本食・焼肉(ジンギスカン)を作るなら
牛丼・すき焼き・肉じゃがなら、Stir Fry(薄切り)またはランプ(Rump)を薄切りにしたものが使いやすいです。カレーやビーフシチューはDiced Beefが楽で失敗が少ないです。
- Lamb Strips / Stir Fry(薄切り):味付けしてジンギスカンやラム炒めにするのに最適です。
- Lamb Leg (塊):自分で薄切りにできる人向け。赤身が多く、ヘルシーに楽しめます。
ステーキ・グリルを楽しむなら
- Lamb Loin Chops(ラムチョップ):骨付きで見た目も豪華。塩コショウ、ハーブでシンプルに焼くだけで絶品です。
- Lamb Rump(ランプ):赤身ステーキとして楽しみたい場合に。柔らかさと羊肉の風味のバランスが良いです。
長時間煮込み料理を作るなら
- Lamb Shanks(ラムシャンク):煮込み専用。長時間煮込むと骨から外れるほどトロトロになります。
- Diced Lamb Shoulder(角切り):カレーやシチューに使うならこれ。筋や脂肪が煮崩れして旨味に変わります。
4. 買い物のコツ(価格の傾向・選ぶポイント)
- Coles / Woolworths: 部位・加工品ともに豊富。パッケージに「Lamb Loin Chops」や「Diced Lamb」などの名称が明確に表示されているため、部位で選びたい時に便利です。セール(Half Price / Special)も頻繁に行われ、特に塊肉(Lamb Leg/Shoulder)が狙い目です。
- ALDI: コスパ重視のパックが多く、価格を抑えたいときに便利です。部位指定は少ないですが、「Diced Lamb」や「Lamb Mince」は安価に手に入ります。
- アジア系スーパー: 日本のジンギスカン用などに使える極薄の冷凍ラムスライスが手に入ります。和食を作るなら要チェックです。
- 価格感(目安): Lamb Mince / Diced が最も安く、Lamb Rack / Loin Chops は高価です。セール日を狙うとお得に高級部位が手に入るチャンスがあります。
- パッケージを見るポイント: グレード(grass-fed / grain-fed)、カット日(pack date)、重量と単価をチェックしましょう。
まとめ
オーストラリアのスーパーで羊肉を買う際は、「ラムチョップ系(Loin)」、「ステーキ系(Rump)」、「煮込み系(Shoulder / Shank)」の3つのカテゴリで覚えておくと、買い物で迷うことがなくなります。
羊肉は牛肉や豚肉よりも比較的安価で、独特の風味と旨味が魅力です。ぜひこのガイドを参考に、オーストラリア滞在中に様々なラム料理に挑戦してみてください。
また、当サイトでは牛肉(Beef)、豚肉(Pork)、鶏肉(Chicken)の部位や使い方も詳しく紹介しています。
それぞれの英語表記と日本語の対応を知っておくと、スーパーでの買い物がもっとスムーズになります。

