ワーホリで人気のミートファクトリー!採用の流れと仕事内容を徹底解説
オーストラリアのワーキングホリデーで人気の仕事の一つに「ミートファクトリー(食肉加工工場)」があります。
「時給が比較的高く安定して稼げる」「ワーホリビザの延長につながる」「英語があまり得意でなくても働ける」といった理由から、多くのワーホリメーカーが挑戦する職場です。
私自身も実際にミートファクトリーで働いた経験があります。体力的にはハードでしたが、安定した収入を得られたこと、そしてビザを延長できたことで、生活の基盤をしっかり築くことができました。
この記事では、求人の探し方から採用までの流れ、仕事内容や給料の相場まで詳しく紹介します。これからミートファクトリーで働いてみたい方の参考になれば嬉しいです。
1. ミートファクトリーの仕事の探し方
応募方法はいくつかあります。工場に直接レジュメを持って行ったり、担当者の連絡先が分かっていればメールで送る方法もあります。ただ、多くの場合はオンライン応募が一般的です。
Seek や Indeed といった求人サイトで「Meat Factory」と検索すると、Process Worker や Pick Packer といった募集が見つかります。そのまま応募ボタンから手続きを進めればOKです。
ちなみに私は BackPackersJobBoard というサイトで見つけた求人に応募しました。すると、人事担当者からメールが届き、最終的に仕事を得ることができました。
※BackPackersJobBoardの公式サイトはこちら。
2. 採用までの流れ
ミートファクトリーの採用には、ある程度決まったステップがあります。私のケースを例に挙げると以下の通りです。
①求人を見つける
SeekやIndeedでの募集が多いですが、私はBackPackersJobBoardを利用しました。
②応募(履歴書提出)
英語の履歴書を送ります。難しい表現は不要で、シンプルで分かりやすいものが好まれます。
③面接または説明会
工場や派遣会社で面接・オリエンテーションが行われます。英語力が不安でも、自己紹介と簡単な 受け答えができれば問題ありません。
④メディカルチェック(健康診断)
肉体労働かつ衛生管理が厳しいため、健康診断が必須です。身長・体重測定、血液検査、レントゲンなどが含まれることもあります。私の場合、面接はなく、いきなりメディカルチェックから始まりました。握力測定で基準に達せず不合格になる人もいたほどです。
⑤採用・入社手続き
ビザ、銀行口座、タックスファイルナンバーを提出。さらに安全靴やヘルメットなどが支給されました。
⑥入社説明会(工場見学)
内定が決まると、工場内を見学します。初めて見る光景はかなり衝撃的で、「ここでやっていけるのか」と不安になったのを覚えています。
3. 応募条件ではないが知っておくと役立つこと
特別な資格やスキルは不要です。ただし、体力と根気は必須。
休憩はあるものの、次々と流れてくる肉に対して同じ作業を8時間こなす必要があります。続けるには体力が欠かせません。
英語力については、基本的な指示が理解できれば十分です。私自身、英語に自信がない状態で応募しましたが、多国籍のスタッフが多い現場では一つひとつ丁寧に教えてもらえました。ある程度の英語力があれば、コミュニケーションや仕事理解がさらにスムーズになります。
4. ミートファクトリーの流れ(製造工程)
工場ごとに扱う肉の種類は違いますが、私が働いた羊肉工場(ラムファクトリー)の流れを紹介します。
①受け入れ(Livestock Receiving)
トラックで運ばれた羊を降ろし、健康状態を確認。
②キルルーム(Kill Room)
名前の通りの工程です。
③枝肉処理(Slaughter)
不要な部位を処理する工程。強い臭いがあり、最も過酷な部署のひとつです。
④カッティング(Cutting Room)
ナイフで部位ごとに切り分けます。丸一日ナイフを使い続けるため、翌朝は手がしびれる人も。
⑤パッキング(Packing Line)
カットされた肉を包装する作業。女性が多く、テンポが速いのが特徴です。
⑥コールドストア(Cold Storage)
パッキングされた製品を冷蔵・冷凍保管し、最終的に出荷します。
(画像:ミートファクトリーの製造工程のイメージ)
工程ごとに仕事内容は大きく異なり、配属は工場側が決定することがほとんどです。他にもクリーニングやランドリーといった仕事もありましたが、どの部署になるかは運次第です。
5. 給料の相場
工場や勤務シフトによって異なりますが、おおよその目安は以下の通りです。
- 時給:$25〜
- 週給:フルタイムで$1,000〜$1,500程度
- 残業/夜勤/土日祝勤務:割増賃金(1.25〜2.5倍)が適用される場合あり
私がアデレード郊外の工場で働いていたときは、時給が約$34。週40時間働いて、オーストラリアで初めての給料は手取り約$1,150でした。家賃などの生活費を引いても貯金ができ、ビザ延長用のペイスリップ(給与明細)もしっかり集められました。
まとめ
ミートファクトリーの仕事は体力的にきついですが、英語力がなくても高時給で安定した収入を得られる代表的な職場です。
私の場合、ビザ延長のためのペイスリップ集めが目的でしたが、結果的に世界中から来た仲間と出会い、語学力や異文化理解、協調性を養うこともできました。
これからオーストラリアでワーホリを考えている方にとって、ミートファクトリーは挑戦する価値のある仕事です。しっかり稼ぎたい人、セカンドビザやサードビザを狙う人には特におすすめです。
次回の記事では、実際の現場での「リアルな日常」「人間関係」「大変だったこと」などを詳しく紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

