オーストラリアのワーキングホリデー。その最大の魅力の一つが、条件を満たせば最長3年まで滞在を延長できる「セカンド・サードビザ制度」です。私の目標は、人生の休息として「できるだけ長く海外で暮らすこと」でした。
しかし、私がオーストラリアに降り立った時、年齢は29歳と11ヶ月。セカンド・サードビザの申請ができる、31歳の誕生日まであと1年という、崖っぷちの状態でした。そんな私が、いかにして1年目でサードビザ申請まで漕ぎ着けたのか。その実体験と、大切にしたポイントを詳しく公開します。
1. セカンド・サードビザの申請条件(2024年時点)
まず、大前提となる延長の条件を整理します。
※日本国籍の場合、申請時の年齢制限(31歳になるまで)が最大の壁となります。
セカンドビザ(2年目延長)
- 条件: 指定地域・指定産業(食肉加工等)で88日以上の就労。
- 期間: さらに12ヶ月滞在可能。
サードビザ(3年目延長)
- 条件: セカンドビザ保有中に、指定産業で6ヶ月(179日)以上の就労。
- 期間: さらに12ヶ月(計3年)滞在可能。
※最新の法改正や指定産業の詳細は、必ずオーストラリア移民局公式サイトを確認してください。
2. 30代の賭け:「1年目でサード申請」は可能なのか?
到着時にほぼ30歳だった私は、「セカンドが取れれば御の字」と考えていました。しかし、ネット上で「1年目でサードまで申請できる」という極少数の情報を目にしました。
理論上は、ワーホリビザ1年目でもセカンドビザが承認されれば、その瞬間から「セカンドビザ保有者」としての就労実績がカウントされます。「もしこれが本当なら、31歳になる前にサードまで申請できるかもしれない」。確証はありませんでしたが、私はこの可能性にワーホリ生活のすべてを賭けることにしました。
3. タイムリミットとの戦い。セカンドビザ承認までの流れ
2023年11月、ブリスベン到着。語学学校に通いながら、私は一刻も早く「88日の就労」を始める必要がありました。選んだのは南オーストラリア州のミートファクトリー。
12月から勤務を開始し、週40時間フルで働き続けました。そして2024年3月末、必要枚数の給与明細(ペイスリップ13枚)が揃った瞬間にセカンドビザを申請。
驚いたことに、申請からわずか1分後。画面には「Granted(承認)」の文字が。あまりの速さに拍子抜けしましたが、これで私は「セカンドビザ保有者」となり、サードビザへの挑戦権を手に入れたのです。
4. セカンド取得からサード申請へ。半年間の肉体労働
サードビザ申請には、さらに6ヶ月(179日)の就労実績が必要です。私はそのまま同じ工場で働き続けました。仕事は過酷でしたが、31歳の誕生日というデッドラインが迫る中、「ここで辞めたら3年滞在の夢が消える」という思いが私を支えました。
そして2024年11月、26枚の給与明細を揃えてサードビザを申請。約2ヶ月半の審査を経て、無事に承認メールが届きました。
5. 私が証明した「実際のスケジュール」まとめ

| 申請区分 | 就労期間 | 提出資料 |
|---|---|---|
| セカンドビザ | 2023年12月 〜 2024年3月 | 給与明細 13枚 |
| サードビザ | 2024年4月 〜 2024年11月 | 給与明細 26枚 |
まとめ:30代からのワーホリを最大化するために
29歳11ヶ月で渡航し、1年目(31歳になる前)にサードビザまで申請できたのは、運もありましたが、何より「情報収集と早めの行動」がすべてだったと感じています。
「もう30歳だから長くは居られない」と諦める必要はありません。計画的に、そしてタフに動けば、道は拓けます。この記事が、かつての私のように「もう遅いかも」と悩んでいる方の背中を押すきっかけになれば幸いです。
この記事は私の実体験に基づく記録です。ビザの規定は頻繁に変更され、個人の状況や移民局の判断により結果は異なります。申請の際は必ずオーストラリア政府の公式サイトを確認し、必要に応じて有ビザのビザコンサルタントへ相談してください。

