オーストラリアでのワーキングホリデー(ワーホリ)で稼げる仕事といえば、ミートファクトリーやファームジョブ、FIFOが有名ですが、強い日差しを浴びながら働いたり、かなり速いペースでの仕事を求められたりと、仕事内容がハードなことも少なくありません。
安定した収入は欲しいけど、ハードな仕事を避けたい人にオススメなのがベイカーファクトリー(パン工場)の仕事です。
この記事では、私がアデレードにあるベイカーファクトリーで実際に働いた体験談を、仕事の探し方から採用プロセス、具体的な作業内容、そして気になる労働環境まで、詳しくご紹介します。
1. 仕事を見つけたきっかけと採用までの流れ
① 友人からの紹介という最強ルート
私がこの仕事を見つけたのは、一般的な求人サイトや掲示板ではありませんでした。
以前、アデレードのミートファクトリーで一緒に働いていた友人から、たまたま「ベーカーファクトリーの仕事」の話を聞き、その職場の人事担当者の連絡先を紹介してもらったのが始まりです。レジュメ持って行ったり、オンラインで応募したりと様々な方法がありますが、人事担当者に直接連絡するのが最も強力な採用ルートで間違いありません。
私はすぐに人事担当者へメールを送り、仕事を探していて、いつからでも働ける意思を伝えました。
※以前働いていたミートファクトリーでの仕事に関する記事はこちら。
・ワーホリで人気のミートファクトリー!採用の流れと仕事内容を徹底解説
・高収入かつビザ延長対象のミートファクトリー!ワーホリに人気の職業で働いたリアルな体験談
② 面接までのスムーズなステップ
人事担当者へ丁寧なメールを送りましたが音沙汰がなかったので、後日、改めて2通目のメールを送ったところ、人事担当者から直接電話があり、面接に来れる日の調整が行われました。
面接は、人事担当者とスーパーバイザー(現場監督)の2名が対応してくれました。面接と言っても、これまで働いていたミートファクトリーでの経験を軽く聞かれたくらいで、それ以外は軽いおしゃべりでコミュニケーションが問題なく取れるかを確認している様子でした。特に難しい質問はなく、終始和やかなムードで進みました。
その後、スーパーバイザーと一緒に工場内を見学し、実際に作業が行われているラインや、充満する甘い香りを肌で感じることができました。この時点で、以前のミートファクトリーとは比べ物にならないほど快適な環境だと確信しました。
③ 自己準備と仕事のスタート
採用が決まった後、特別な研修などはなく、すぐに仕事のスタート準備に入りました。働く上で必須となる作業着や安全靴(セーフティーシューズ)は、会社から支給されるのではなく、自分で準備する必要があったため、近所のショッピングモールで購入しました。
これらの準備が整い次第、晴れてベーカリーファクトリーでの勤務がスタートしました。日本人としてこの工場に雇われたのは私が初めてだったらしく、25年以上働いているベテランスタッフからその話を聞いたときは、少し誇らしい気持ちになったのと、これからの日本人のためにも頑張ろうと思いました。
2. 驚きの作業環境!甘い香りの天国
① ミートファクトリーとの衝撃的なギャップ
私がベーカリー工場で働き始めてまず感じたのは、「天国に来たようだ」という安堵感でした。以前働いていたミートファクトリーは、常に血生臭く、体力的にも精神的にも非常に過酷な環境でした。
それが、一転してこのベーカリー工場では、ドーナツやマフィン、タルトといった甘いスイーツ系の香りとパイ系の香ばしい香りに一日中囲まれて作業ができます。このギャップだけで、仕事へのモチベーションが段違いでした。
② 職場環境
工場内の温度は、オーブン周りは確かに暑さを感じますが、熱中症になるほど汗がダラダラ流れるような場所ではありませんでした。むしろ、ほとんどの作業が同じ位置で立ち続けて行うものだったため、場所によっては寒く感じることもあったほどです。
③ 多種多様な製品群と日替わりの作業
この工場では様々な製品を作っていました。ミートパイのようなパイ系から、ドーナツ、マフィン、タルト、ケーキ、クッキー、そしてクロワッサンまで、幅広い製品を手掛けています。
日によって作る製品が細かく決まっており、「月曜日はドーナツ」「火曜日はマフィン」といった形で、週ごとにシフトと作業内容が配布されます。
3. 具体的な仕事内容と労働条件
① 担当は「プロダクション部門」
ベーカリー工場での業務は、大きく以下の3つの部門に分かれており、私はプロダクション部門(製造)で働いていました。
①プロダクション(製造)
②パッキング(梱包)
③クリーニング(掃除)
私の仕事内容は、製品の種類によって異なりました。例えば、ドーナツの製造ラインで働く日であれば、生地づくり、チョコレートなど素材の準備、デコレーション、流れてくるドーナツを容器に入れるピッキングなど、様々な作業をローテーションで担当しました。
基本的に重たい物を持つことはほとんどなく、単純でルーティンワークな作業が中心です。ミートファクトリーの経験があったため、正直「こんなに楽でいいのか?」と感じるほどでした。
②時給と安定した支払い
この工場の時給は、オーストラリアのカジュアル契約における最低賃金をしっかりとクリアしていました。
- AMシフト(午前): カジュアル契約の最低賃金(当時$31.19/h)
- PMシフト(午後): さらに賃金が上がり、$35/h程度だったと記憶しています。
給与は2週間に一度、スーパーアニュエーションも含めて銀行振り込みで支払われていたため、支払いに関して不安を感じることは全くありませんでした。
③ 勤務時間とシフトのメリット
シフトはAMとPMの2シフト制でした。
| シフト | 開始時間 | 終了時間(目安) |
|---|---|---|
| AMシフト | 5時または6時スタート | 13時または14時終了 |
| PMシフト | 13時スタート | 21時以降 |
私が働いていたAMシフトは、昼過ぎには仕事が終わるため、午後の時間を自由に使えるのが最大のメリットでした。この時間を利用して、仕事を掛け持ちしているスタッフもいたりと、空いた時間を有効に使える生活を送ることができました。
学生ビザで働いている人も多く、学生ビザのルールに基づいて会社側がシフトを提供していました。
4. 職場の雰囲気と唯一のデメリット
① グローバルで風通しの良い職場
このベーカリー工場では、非常に多くの国籍の人が働いており、多文化な環境でした。
- インド人: 30%以上
- オーストラリア人: 40%
- アジア系: 各20%
- 南米系: 10%
仕事はシンプルで楽な作業が多く、周りのスタッフと話しながら仕事ができるため、職場環境としては非常に良かったです。
② 最高のメリット:無料のスイーツ
この仕事の最大の特典は、何といっても製品を無料で食べられることです。工場内の食堂にドーナツ、ミートパイ、マフィンなど、毎日大量のスイーツが並べてあり、自由に食べることができました。
③ デメリット:単調な作業の辛さ
仕事内容が楽な分、単調な作業の繰り返しが多く、時間が過ぎるのが遅いと感じることもありました。加えて、インド人スタッフが多いため、独特のイントネーションに慣れていないと、指示や日常会話でのコミュニケーションに苦労することもありました。
5. まとめ
アデレードでの穴場ファクトリーアデレードで安定した工場系の仕事を探している方にとって、ベーカリーファクトリーは最高の穴場だと思います。重労働なし、高時給、甘い香りに囲まれながら、無料で美味しいスイーツが食べられるという、最高の環境でした。
長期で働く予定でしたが、急遽日本に帰る必要ができたためやむを得ず退職することに・・・
アデレードで仕事探しに悩んでいるなら、ぜひベイカーファクトリーなどのキーワードで求人をチェックしてみてください。そして、友人や知人のネットワークをフル活用して、紹介ルートをたどるのが仕事獲得への一番の近道です。

